
経理職だけどリモートで働きたい
経理になったら在宅勤務できるかな?

現在経理職の人も、経理になりたい人も、経理でリモートワークをしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では経理職でリモートワークは可能なのかについてご紹介していきます。

経理って紙の請求書とか社印が必要な書類とか多いしリモートで働くのは
難しいのでは…?
経理でもリモートワークは可能です!!

ただし、リモートワークを実施するためには、システムの導入やセキュリティ対策など
会社としての対応ができていることが条件となります。
この記事では、経理職でリモートワークをするための条件や、実際にリモートワークを
しているくまのある1日のスケジュールをご紹介します。
経理職でリモートワークをしたいと考えている方は是非ご覧ください!

私は未経験から経理転職を成功させて、今も現役で経理として
働いています。
経理に関する内容をYouTubeでも発信していますので、
ぜひ一度ご覧ください!
Contents
経理でリモートワークをする条件

早速、経理でリモートワークをする条件について考えていきます。
条件①ペーパーレス、電子化が実施されていること
まず1つ目の条件は、ペーパーレス化、電子化が実施されていることです。
経理業務でリモートワークをする際に大きな障壁となるのが、紙の書類やハンコの
対応です。
それぞれの電子化については、下記のような対応が可能となります。
・紙書類の対応
紙書類:経費精算に係る領収書や、請求書・支払伝票などの帳票
リモートで経理業務を行うためには領収書や帳票の電子化を進める必要があります。
請求書などは取引先の発行・受付方法によって左右されることもありますので、
自社だけでなく取引先とも調整の上、電子化を進めていく必要があります。
・ハンコの対応
社印等の捺印や社内の承認フローなど
社印等の捺印については、帳票への捺印が必須でないものは省略する、電子署名や電子印鑑を活用するといった対応が必要となります。
社内の承認フローにおいては、各担当者の押印が必要となる場合、リモートでの対応は
難しくなります。
そのため業務の承認フローをシステムにて行うなどの環境整備が必要となります。
経理業務の電子化サービスとしては、マネーフォワードクラウド会計やFree会計などが
挙げられます。
マネーフォワードクラウドのように、会計ソフトに限らずバックオフィス業務全体に対応しているソフトもあります。

※引用元:マネーフォワードクラウド
https://biz.moneyforward.com/denshi-hozon

リモートワークに限らず、ペーパーレス化は進んでいっているよね
電子帳簿保存法など法律でも電子化が推進されているね

条件②セキュリティ対策が実施されていること
2つ目の条件は、セキュリティ対策が実施されていることです。
リモートで業務を行う場合、パソコンを社外に持ち出すことによる紛失リスクや、社外での業務に伴うセキュリティリスクが生じます。
経理の場合、財務情報などの機密情報を多く取り扱うため、セキュリティには十分注意が必要です。
そのため、セキュリティシステムやVPN(仮想プライベートネットワーク)の導入といったセキュリティ対策が必要となります。
リモートワークでのよくあるリスクとしては、次のようなものが挙げられます。
・紛失リスク
業務ようPCやスマートフォンの持ち出し時に紛失や盗難に遭い、第三者に情報を閲覧したり利用される可能性があります。
<対策>
業務用PCを持ち出す際には飲酒する場所に持ち込まない、仮想VPNなどで万が一第三者に見られても機密情報にアクセスできないようにするといった、リスクを最小限にするための対策が必要となります。
・漏洩リスク
外出先のフリーWi-Fiを使用することで顧客情報や決算情報の漏洩に繋がる
<対策>
自宅Wi-Fiなどセキュリティ化されたWi-Fiの使用が推奨されます。
フリーWi-Fiでの情報漏洩については、下記の画像のような仕組みで行われます。

※引用元:ランウェイラボ
https://www.runway-labo.com/1900/

業務場所の自由度が上がるとリスクも増えるから、セキュリティ対策は
しっかりとね
条件③リモート環境が整備されていること
3つ目の条件は、リモート環境が整備されていることです。
リモートで経理業務を実施するために必要となる環境として、下記のようなものが
挙げられます。
- 会計システムの導入
- インターネットバンキングの導入
- コミュニケーションツール(チャット・WEB会議ツール)の導入
- 勤怠管理システムの導入
会計システムを導入することで経費精算や会計処理、帳票の作成などをデジタル化し、
紙資料の持ち出しが不要となることでリモートでの業務がしやすくなります。
また、インターネットバンキングを導入すれば、銀行振込や残高・入金確認もオンラインで行うことができます。
コミュニケーションツールは、社内の精算処理に伴う確認や調整をする際に必要と
なります。
多くの部署の人との調整が必要となる経理業務においては、全て電話対応していては業務が進まなくなってしまうため、適宜ツールを活用してスムーズなコミュニケーションを取ることが望ましいです。
よく用いられるツールとしては、Teams、Zoom、Slack、Chatwork、Discordなどが
あります。
勤怠管理システムについては、経理職に限らないことですが、リモートワークの場合出社
してタイムカードでの打刻はできないため、システム上での打刻や休憩時間等の管理が必要となります。
このようなリモート環境が整備されることで、経理業務のリモート対応も可能となります。

電子化やセキュリティ対策、リモート環境の整備などは、会社の方針や
取り組みによって変わるよ
経理として就職や転職をする際に、志望する会社のリモート対応状況も
確認してみるといいね!

経理職くまのリモートワークの1日
8:55
9時〜17時定時のくまですが、起床は8:55。
リモートワークの場合、始業までに打刻できればいいのでギリギリまで寝ることが
できます。

9:00
メールの確認や急ぎの対応案件の確認


メールは担当者以外もCCに入れる文化があると毎日確認していても未読が溜まってしまい
がちです。
メールの確認を終えると、Teamsなどのチャットで連絡が来ているものの中から急ぎの依頼に対応していきます。
依頼の中にはチャットでの説明だと分かりづらかったり、チャットをなかなか読んでくれ
ない人など電話での対応が必要になる場合もあります。
11:00
ワークフロー申請の承認

急ぎの問い合わせへの対応が終わると、ワークフローで来ている申請の承認作業を
行います。
ここでいうワークフローとは、「ワークフローシステム」のことで、従来紙で申請していた
ものを電子上で申請・承認管理するシステムです。
ワークフローで申請するものには、経費申請や仮払い申請、人事・総務関連の申請など
会社によって多岐に渡ります。
こういった電子化システムによって経理職でもリモートワークが可能になっています。
13:00
昼休みを終えると、半期の実地棚卸の打ち合わせをオンラインで行います。

こういった打ち合わせは時期ごとの業務予定に合わせて行われ、社内でスケジュールや棚卸ルートの調整、担当部署への連絡を行い、打ち合わせで決まった内容は監査法人へも共有
します。
オンラインでの打ち合わせでは、資料を画面共有しながら進めることが多く、カメラオフでの打ち合わせも多くあります。
カメラオフであれば服装や化粧なども気にする必要がないので始業前の時間の余裕にも
つながります。
この日は余裕を見て1時間の打ち合わせを設定していたのですが、途中で別件の話に脱線してしまったり雑談が始まってしまったりと、さらに1時間延長してしまいました。
15:00
打ち合わせを終えて、ワークフローの承認対応や経費精算など日々発生している業務の対応を行います。
17:00
現在の進捗や今後のスケジュールを確認し、残業の調整を行います。
月末や月初など残業が発生しやすい時期があるので、それ以外の時期はなるべく残業が多くならないように調整が必要となります。
リモートワークだと上司が直接管理することが難しいので、ある程度経験があり見通しを
立てて業務が行なえる場合はいいですが、新入社員や未経験中途入社の方は最初は難しい
かもしれません。
リモートワークの場合、仕事が終われば即自宅で好きなことができるので、時間を有効活用できます。

まとめ:経理でもリモートワークで働こう!
今回は経理職はリモートワークができるのかについて、必要な条件と経理くまのリモート
ワークの1日をご紹介しました。
リモートワークに必要な条件は下記の3つです。
- ペーパーレス、電子化が実施されていること
- セキュリティ対策が実施されていること
- リモート環境が整備されていること
様々な重要書類の扱いもあり、リモートワークが難しいと思われてきた経理職ですが、
システムの導入やセキュリティ対策の実施により、リモートで働くことができる会社も
増えてきました。
リモートワークは上司が直接管理しづらいといったデメリットはありますが、上手く活用
すれば通勤時間を減らし、ワークライフバランスの向上や時間の有効活用ができるといったメリットもあります。

リモートワークを活用して経理ライフもプライベートも充実させよう!
経理職はリモートワークも可能でワークライフバランスも整えやすく、実務経験があれば
転職もしやすいという、中々に狙い目の仕事です。
未経験からでも十分に転職は可能ですので、興味がある方はぜひ経理を目指してみて
ください!
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