未経験で経理に転職ってそもそもできるの…?
未経験で経理に転職したいけど、何から始めたらいいか分からない…
とお悩みではありませんか?
結論、未経験でも経理に転職は十分に可能です!
また、経理職への転職に必要なステップは以下の5ステップです。
この記事では、未経験から経理職へ転職するための具体的なステップを、私の実体験をもとに5つに分けて解説をします。
また、おすすめの転職エージェントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
未経験で経理に転職するのは難しい?
未経験で経理に転職するのは十分に可能です。
ただし、実務経験者が圧倒的に優遇されるのは事実ですし、年齢も30代後半以降になるとかなり厳しくなってきます。
じゃあ、新卒で経理になるしかないの?
必ずしもそのようなことはありませんし、中途入社でも未経験で経理へ転職されている方も多くいます。
私も地獄の営業から天国の経理に転職することができました!
ただし、未経験で経理になるのは簡単ではなく、しっかりステップを理解して適切な対策をしていくことが重要です。
未経験から経理に転職する5つのステップ
未経験から経理に転職するための流れは以下の5つのステップに分けられます。
- STEP①資格を取得する
- STEP②転職エージェントに登録する
- STEP③選考対策を行う
- STEP④実際に応募してみる
- STEP⑤内定承諾条件を整理する
それぞれ決して楽ではありませんが、諦めずに取り組んでいけば高い確率で経理への転職を成功させることができます。
それぞれのステップごとの対策やポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてください。
STEP①資格を取得する
まずは日商簿記2級を取得することを目指しましょう。
私は日商簿記3級取得時点で転職に成功しましたが絶対おすすめしません!
なぜ簿記2級なの?
日商簿記の2級と3級では転職サイトの求人数が圧倒的に違います。
マイナビ転職のサイトで、以下の条件を統一して簿記1級〜3級の場合の求人数を比較するとこのような結果になります。(2024年11月時点)
- 職種:経理 / 財務 / 会計
- 雇用形態:正社員
- 初年度年収:350万円以上
簿記1級 | 簿記2級 | 簿記3級 |
22件 | 209件 | 112件 |
コスパを考えれば1級ではなく、2級までで留めるのが最もコスパがいいです。
また、条件の初年度年収を350万円よりもあげていくと、さらに2級と3級の求人数に差が出てきます。
ただ、簿記3級でも求人はあるので、時間的な部分を考えると、簿記3級取得時点で転職活動を開始し、並行して簿記2級取得を目指すのが最もおすすめです。
1人で勉強するのが辛い、寂しいという方は、YouTubeチャンネルの方で簿記勉強会を開催しているので、ぜひ参加してみてください。
STEP②転職エージェントに登録する
転職エージェントには大きく以下の2つの種類があります。
- ・大手転職エージェント
- ・経理転職専門の転職エージェント
どっちを利用するのがいいの?
私はどっちも利用することをおすすめします!
大手転職エージェント、専門の転職エージェントそれぞれ以下のような特徴があります。
それぞれメリット・デメリットはありますが、未経験での経理転職は書類選考で落とされることがほとんどなので、まずは応募の母数を増やすことが大切です。
そのため、複数のエージェントを利用して、紹介してもらえる求人数を増やすことが重要です。
私の体感では書類選考通過率は1割未満です…
もちろん、自分で転職サイトや企業の求人から直接応募するのも有効な手段です。
STEP③選考対策を行う
選考対策事項としては以下の4つがあります。
- ・自己分析を行う
- ・履歴書 / 職務経歴書の添削
- ・模擬面接等の実施
- ・フィードバックを行う
1つずつ解説すると内容が多くなるので、まずは一番大切な志望動機について押さえておきます。
私の公式LINEでも志望動機についての質問は多くいただいています!
志望動機で一番大切なことは熱量を伝えることです。
何か1つ経理に関して楽しい、面白いと思ったことに着目して書き出してみましょう。
それを終えたら、文章を再度読んで「なぜ?」と自問自答を繰り返してみると、さらに濃い内容の志望動機が完成します。
また、自分ではこれ以上無理というほど深掘りをした後は、エージェントを利用して添削してもらうのも良い方法です。
自分だけの主観的な視点では気づかなかったことを、第三者視点で教えてくれるので、とてもよい学びになります。
さらに、エージェントは何人もの転職希望者を見てきており、ある程度突っ込まれる部分も分かっているので、より実践的なアドバイスを貰うこともできます。
エージェントもしっかり活用して、しっかりと選考対策を行っていきましょう。
STEP④実際に応募してみる
ここまでで応募する準備が整ったら、後はひたすら応募をしていきましょう。
STEP②でも話した通り、書類通過率は1割未満と考えておくとよいですし、中々面接までたどり着けません。
しかし、だからといって悲観的になる必要もありません。
この苦難は、経理への未経験転職を成功させた人のほとんどが通ってきた道なので、諦めずに応募し続けましょう。
それでも何度も書類選考で落ちて心が折れそうだよ…
あまりにも書類選考で落ちすぎる場合は、エージェントの担当者に相談して、条件を下げたり、履歴書等の見直しを行うとよいです。
巷には多くの履歴書の書き方や面接対策の情報が溢れていますが、個人的にはエージェントと模擬面接を行い、あとは実際の面接の場数を踏むのが一番だと感じます。
どれだけ準備しても実際の面接では緊張して、内容が頭から抜けてしまうことも多いです。
しかし、場数を踏んで面接に慣れていくことで、よりスムーズに準備した内容や自分の気持ちを正しく伝えることができるようになります。
STEP⑤内定承諾条件を整理する
内定を貰えても、喜ぶ気持ちは分かりますが、いったん冷静になる必要があります。
まずは以下の3つを行いましょう。
- ・内定承諾の回答期限及び入社時期確認
- ・採用条件の確認
- ・現職の方と面談+口コミを再確認
まず、他に選考中の企業や、気になる企業があるなら、内定承諾の回答期限はできるだけ伸ばしたほうが良いです。
ただし、会社側からしたら内定を出したのだから一刻も早く来てほしいですし、エージェント目線でも内定者は売り上げに繋がるので、早く内定承諾をしてほしいと思っています。
ですが、そういった催促や連絡は一旦置いといて、伸ばす交渉をすることが大切です。
でも、それが理由で内定取り消しされたりしないかな?
企業側はコストをかけて採用活動を行い、時間をかけて選定して内定を出したので、多少の期限延長は認めてくれることが多いです。
もし、それで内定取り消しをされるようであれば、縁がなかったと思って次に進むのも1つです。
また、それと同時に採用条件通知書のような書面文書で採用条件の再確認を行ってください。
年収や年間休日、福利厚生や手当について隅から隅まで確認しましょう。
これから働く会社なのですから、採用条件の確認はやりすぎと言うことはありません。
特に以下のような点をチェックすると良いです。
- ・想定年収が残業代込み、見込み残業代ありきでの金額になっていないか
- ・書かれている収入額は手当が諸々入ったものになっていて、基本給自体はかなり低く設定されていないか
- ・手当に年齢制限はないか、自分は当てはまっているのか
- ・勤務地は想定通りの場所だったか
これらを確認しておかないと、働き始めてから想像と違ってがっかりすることになるので注意が必要です。
また、働き始めてからがっかりしないためにも、現職の人や口コミを再確認することも大切です。
可能であれば、年齢の近い人と直属の上司になる人とは話しておくことをおすすめします。
いくら条件が良くても、人間関係が悪いと、一瞬にして職場が地獄に変わってしまうので注意しましょう。
おすすめの転職エージェント
転職を進めるうえで大切なのは転職エージェントです。
特におすすめなのは以下の2つの転職エージェントで、実際に私もお世話になりました。
- ・ヒュープロ
- ・MS-Japan
転職エージェントや求人サイトはたくさん見たほうが情報は得られやすいですが、その分管理が大変になります。
転職サービスによっては、不要な勧誘メールが多くて煩わしい場合もありますので、ある程度絞ることは大切です。
そこで、転職エージェントに迷ったら、この2つを登録しておけば、多くの優良な求人の紹介を受けることができるので、十分未経験から経理への転職が可能です。
ヒュープロ
ヒュープロは、士業・管理部門特化の転職支援サービスで、管理部門とは経理や法務部門のことなので、経理への転職にも特化しているサービスです。
業界最大級のマッチング数を誇り、全国9,000件以上の掲載求人数はかなり多いです。
ヒュープロは専門のキャリアアドバイザーと電話面談を行い、1人1人にマッチした求人のみを紹介するので、大量のメールに困ることもありません。
そのため、特に忙しい方にはおすすめの転職エージェントになります。
MS-Japan
MS-Japanは、経理・財務・人事・総務・法務・会計事務所・弁護士・公認会計士・税理士などに特化した転職エージェントです。
関東・東海・関西の主要都市を中心に大手企業から優良ベンチャー企業まで幅広い求人を取り揃えています。
2023年5月期のブランドイメージ調査では「管理部門・士業におすすめしたい転職サービスNo.1」にも輝いた実績と信頼がある転職エージェントです。
求人数も業界最大級の15,000件ですので、目当ての求人が見つからないということはあり得ません!
よくある質問
私の公式LINEには様々な経理転職への相談が寄せられています。
その中でも、よく聞かれる質問をここで紹介していきます。
簿記1級まで取得するのはダメなの?
簿記1級を取得することはダメではありません。
しかし、求人数を見ると明らかですが、簿記1級を取得しても求人数が簿記2級取得時よりも劇的に増えるわけではありません。
また、簿記1級はかなり難しく、取得までも時間がかかるので、コスパの観点から見れば簿記2級取得まででも十分転職は可能です。
仕事上、どうしても取る必要がある場合や、簿記が大好きで取得したいと言う人はぜひ挑戦してみてもいいでしょう。
私が一番おすすめする方法は「簿記3級取得時点で転職活動を開始して、並行して簿記2級取得を目指す」ということは変わりません。
面接は平日が多いから、退職してから転職活動したほうがいい?
私は転職活動は在職しながらやることをおすすめします。
確かに退職したほうが平日の時間の融通は効きやすいですが、収入が無くなってしまいます。
収入が無くなると、早く稼がなきゃと焦りが出てしまい、じっくりと自分の希望に合った求人を探すことができず、最悪の場合はブラック企業を選んでしまう可能性があります。
そのため、時間管理は大変ですが、在職しながら転職活動を行い、内定が決まってから退職を進めることをおすすめします。
ただし、今の職場がブラックすぎて転職活動をする時間が全くない、精神的に限界が来ていると言う場合は例外です。
一番大切なのは自分の体ですので、いち早く退職をして失業保険などを受け取りながら、転職活動を進めていきましょう。
まとめ:誰でも未経験から経理職に転職できる可能性はある!
未経験から経理への転職は楽では無い道のりですが、努力次第では誰でも可能性はあります。
未経験から経理へ転職するための5ステップは以下の通りです。
- STEP①資格を取得する
- STEP②転職エージェントに登録する
- STEP③選考対策を行う
- STEP④実際に応募してみる
- STEP⑤内定承諾条件を整理する
それに加えて、おすすめの転職エージェントは以下の2つです。
- ・ヒュープロ
- ・MS-Japan
どちらも優良な特化型転職エージェントなので、少しでも得られる求人数を増やすためにも、両方登録しておくことをおすすめします。
私が未経験から経理へ転職した方法や実体験などはYouTubeチャンネルの方でも話していますので、ぜひ一度見てみてください!
諦めずに努力を続けて、未経験から経理への転職を成功させましょう!