今の仕事とは違う職種に転職したい…
どういう仕事に就きたいかわかっていない…
就職や転職で悩んでいる方、まず何から始めたらいいのかわからない方もいるのではない
でしょうか。
この記事ではそんな方におすすめの簿記3級についてご紹介していきます。
経理志望の人はもちろん、経理以外でも役に立つ資格です！
全ビジネスマン必見！！
経理職に興味のある方や、どんな仕事がしたいか悩んでいる方、是非ご覧ください！
私は未経験から経理転職を成功させて、上場企業経理を経て
現在はフリーランス経理として働いています。
経理に関する内容をYouTubeでも発信していますので、
ぜひ一度ご覧ください！
Contents
なぜ簿記3級なのか？
経理志望者はもちろん、経理以外の全ビジネスマンにも必須といっても過言ではない資格、それが簿記3級です。
早速、簿記3級のメリットについてご紹介していきます。
メリット①経理・会計の基本が身につく
1つ目のメリットは経理・会計の基本が身に付くことです。
簿記といえば、経理職には必須の資格です。
未経験で経理になりたい人や、新卒就職で経理に配属された人など、
経理経験のない人からすると、経理職は財務諸表などの資料を作成したり、
会社のお金を管理・取り扱いする難しい職種に感じられるかと思います。
もちろん実務の中で職務について学び、身につけていくことは可能ですが、
何も知識がない状態だと苦戦してしまうことも多くあります。
そんなときに役に立つのが簿記3級です。
簿記3級では、会社のお金の流れを記録・管理するための基本的なルールを学びます。
これを身につけることで、日々の取引や帳簿の意味が理解できるようになり、
経理や会計の仕事に対する不安が大きく減ります。
経理職に関わるのであれば最低限必要と言える資格です！
メリット②どんな職種でも役立つ知識
2つ目のメリットはどんな職種でも役立つ知識であることです。
簿記の知識は経理職だけでなく、営業や事務、さらにはフリーランスや起業を目指す人にも役立ちます。
また、就職活動や転職活動にも簿記知識を活かすことができます。
簿記3級を取得すると、決算書や財務諸表の内容がわかるようになります。
財務諸表を読むと会社の財務状況や収益性などがわかり、ビジネスモデルの理解に
つながります。
さらに、HP上に記載されている一般向けの情報だけでなく、IR情報などからも
会社の理解を深めることが可能になります。
その結果、それぞれの立場によってその知識を活かすことができるようになります。
・営業職の場合
売上原価・粗利益・営業利益といった構造を理解できるようになり、
「儲かっているかどうか」が数字で判断できるようになります。
また、営業活動を行う際、「何にどれだけコストがかかっているか」という意識が
強くなります。経費や販促費の使い方を見直し、費用対効果の高い提案ができるように
なるなど、より戦略的な営業を行うことができます。
その他、営業先の会社の理解を深めたり、自社の状況を正確に把握して営業トークに
役立てることもできます。
・事務職の場合
請求書の発行や支払管理、領収書の管理など、「お金」に関わる業務において、業務の意味や必要性を理解しながら業務に臨めます。
また、簿記取得の過程で貸借（左右）を合わせる習慣や、勘定科目の分類に慣れるため、数字の扱いに正確さが増し、チェック能力も向上することで、ミスを減らす力が養われます。
・転職活動や就職活動中の場合
IR情報などで会社の利益構造や財務状況を分析することができるため、応募企業の深掘りや志望動機を考えるときに役立ちます。
また、書類選考や面接に際しても、簿記3級を取得していることで「数字に強い人材」「計画性や論理的思考がある人」という印象を与えられます。
・フリーランスや起業を目指す場合
お金の流れを理解することで、無駄な支出を減らしたり、利益をしっかり把握したりする力が身につきます。フリーランスや起業の場合、自分で財務状況を管理していく必要があるため、簿記知識は必須ともいえます。
また、青色申告や消費税などの対応をする際にも、簿記知識があることで対応がスムーズになります。
簿記知識があったからフリーランスとしてやっていけてます。
ビジネスの基本を理解するうえで簿記は非常に強力なツールです。
経理職に携わる人はもちろん、それ以外の職種や環境の人でも、多いに役に立つ資格です。
メリット③就職・転職活動に役立つ
3つ目のメリットは就職・転職活動に役立つことです。
簿記3級はビジネスパーソン必須の基礎知識が身に付く資格として、
多くの企業から評価される資格です。
また、簿記3級は日本商工会議所が主催する資格で、企業からの信頼も厚いです。
簿記3級を履歴書に書くことで得られるメリットは次のようなものがあります。
・数字に強い人材として評価される
営業、販売、企画、管理部門など多くの職種では、数字やお金の動きを理解する力が
求められます。
簿記3級を取得していれば、「売上・原価・利益の構造を理解できる、数字をきちんと
扱える人」として、評価されることが多々あります。
・商品を販売する際のキャッシュフローや利益感覚が身についている、
企画や営業の際のコスト感覚が身に付いていると評価される
販売や接客業であれば売上管理や在庫管理ができる、企画や営業であればコスト感覚が
身についた提案のできる人材として評価されます。
・事務職・総務職の基礎力としてアピールできる
事務職や総務職では、請求書の処理、経費精算、伝票のチェックなど、会計・お金に関わる場面が意外と多くあります。
簿記3級を持っていれば、「業務の意味を理解したうえで正確に処理できる」という
強みになります。
・「きちんと学ぶ姿勢がある」「基礎的なスキルがある」という印象を与えられる
志望職種が経理でなくても、簿記3級の取得は「社会人としての基礎力」「自分で学ぶ姿勢」を示す好材料になります。
採用担当者にとって、こうした資格は「成長意欲があるか」を判断するポイントの一つでもあります。
簿記3級は、単なる会計の資格ではなく、「お金の流れ」を理解するビジネススキルの
基礎です。
経理以外の職種でも、数字への理解・仕事の精度・判断力など、さまざまな面で役に立ち、転職活動での説得力を高める材料となります。
メリット④取り組むハードルが低い
4つ目のメリットは取り組むハードルが低いことです。
簿記3級は、比較的やさしいレベルの資格で、独学でも合格が十分に可能です。
市販のテキストや問題集、またはYouTubeや無料講座などを活用すれば、
コストを抑えながら効率的に勉強できます。
また、合格率が40％前後、必要な勉強時間が100〜150時間程度のため、最短1〜2ヶ月の
学習で合格できることも多く、「まず何か資格を取ってみたい」という人にもぴったりです。
ちなみに、経理職での転職を目指す場合簿記2級があると望ましいですが、3級を受検せず
簿記知識のない状態で簿記2級を受検する場合、勉強時間として350〜500時間かかると
言われているため、いきなり2級を受検することはハードルが高く、おすすめしません。
簿記3級を先に取得してから2級に挑戦すれば、簿記2級取得前でも簿記知識を活かすことができます。
ここでは、簿記3級の学習方法をいくつかご紹介していきます。
勉強方法の例
- ・書店でテキストと問題集を購入して独学（TAC、大原、
ネットスクールなど） - ・YouTubeやインターネット上の無料講座を視聴しながら学ぶ
（CPAラーニングなど） - ・スマホアプリでスキマ時間に仕訳練習（パブロフ簿記など）
- ・通信講座を受講して体系的に学ぶ（クレアール、スタディングなど）
- ・通学講座を受講して集中的に学ぶ（TAC、大原など）
自分のライフスタイルや理解度に合わせて、無理なく取り組める方法を選びましょう。
具体的には、以下のような講座や学習方法が人気です。
- クレアール：効率的な学習法と手厚いサポート体制が特徴の通信講座です。
- CPAラーニング：公認会計士資格スクール「CPA会計学院」が提供する、日商簿記3級から1級までを完全無料で学べるオンライン学習プラットフォームです。
- スタディング：スマートフォンやタブレットで学習できるオンライン講座で、忙しい方にも適しています。
- パブロフ簿記：スマートフォンアプリで仕訳練習ができ、スキマ時間の学習に便利です。
これらの講座は、独学が難しいと感じる方や、体系的に学びたい方におすすめです。
それぞれの講座には特徴がありますので、ご自身の学習スタイルや目的に合ったものを
選ぶと良いでしょう。
色々な学習方法があるので、自分に合った方法を取り入れて合格を
目指そう！
また、簿記3級を受検する場合、ネット試験をおすすめします。
ネット試験の場合、統一試験とは異なり、ほぼ毎日試験センターで受検できます。
そのため仮に不合格となってしまっても、再チャレンジまでの期間を短くすることができ、モチベーションを維持しやすく、最短で合格することができます。
メリット⑤応用が効く
5つ目のメリットは応用が効くことです。
簿記3級を取得した後は、簿記2級を取得して経理転職を目指したり、経理・財務スキル(FASS)検定、ビジネス会計検定試験などの勉強をする人も多くいます。
経理などの会計分野を目指す人は、簿記2級を取得すれば、簿記1級や会計士試験や
税理士試験など、より難しい試験や新しい資格を目指す取っ掛かりとなります。
会計分野以外では、宅建士や不動産鑑定士を取得して不動産関係に進んだり、
FPを取得して金融関係に進んだり、中小企業診断士を取得して経営分野に進んだりと、
経理に限らず様々な分野へのステップアップも可能です。
簿記3級はあくまで基礎ですが、様々な分野のベースとなる知識も多く含まれるため、
「勉強を続けて専門的なスキルを高めたい」「将来的にはもっと上の資格を目指したい」
という方にも、良いスタート地点となるでしょう。
簿記3級からのステップアップの例を記したチャートをご紹介します。
この図からもわかるように、会計・経営・国際会計・金融・法律・不動産など、
多くの分野へ進むベースとして簿記3級が位置しています。
※週刊ダイヤモンド 2022年9/17・24合併号より引用
簿記3級を取得して、どんな道に進もうかワクワクするね！
まとめ：簿記3級を取得して、道を切り開こう！
今回は簿記3級を取得するメリット5つをご紹介しました。
簿記3級を受検するメリットは下記の5つです。
- 経理・会計の基本が身につく
- どんな職種でも役立つ知識
- 就職・転職活動に役立つ
- 取り組むハードルが低い
- 応用が効く
簿記3級は、経理の基礎知識を学べるだけでなく、就職や転職にも活かせる実用的な
資格です。
未経験でも始めやすく、幅広い分野で役立つため、今後のキャリアを考えるうえでとても
価値があります。
迷っている方は、まずテキストを1冊手に取って、学び始めてみてはいかがでしょうか？
あなたの第一歩が、将来の可能性を大きく広げるかもしれません。
私自身、簿記3級から初めて、転職活動して失敗や苦労を重ねつつ、
東証プライムのメーカー経理を経てフリーランス経理になりました。
経理職はもちろん、多くの環境で役に立つ簿記3級、皆さん是非挑戦してみてください！
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